お菓子の家は本当に建てられるのか？建築士が本気で検証してみた！

どうも。建築士まるたろうです。
「お菓子の家」──童話『ヘンゼルとグレーテル』に登場する、夢のような家。
屋根はチョコレート、壁はクッキー、窓はキャンディ……子どもの頃、一度は「こんな家に住めたら！」と夢見たことがあるのではないでしょうか？

でも、現実的に考えてみると、「お菓子で家を作るなんて無理でしょ？」と思う人も多いはず。

しかし、建築の専門家として本気で考えてみると、意外にも「完全に不可能」とは言えないのです！

今回は、一級建築士の視点から、「お菓子の家」を実際に建てることは可能なのか？その課題と解決策を交えながら、本気で検証してみました。

途中、思わず「えっ！？そんな方法があるの！？」と驚くような情報も登場しますので、ぜひ最後まで読んでみてください！

まず、家を建てるには建築基準法をクリアしなければなりません。
「お菓子の家」は法律的にOKなのでしょうか？

結論から言うと、かなり厳しいです。
なぜなら、日本の建築基準法では、建物の安全性や耐久性に関する厳しい基準が設けられています。

例えば、主要な構造材料については以下のような基準があります。

つまり、クッキーやチョコレートは建築材料として認められない可能性が高いのです。

しかし……ここで思いがけない抜け道を発見しました！
それは、「お菓子の家」を「建築物ではなくオブジェ」として扱う方法です。

もし「お菓子の家」を家として住むのではなく、一時的なアート作品として作るなら、建築基準法の規制を受けずに済む可能性があるのです！

実際、世界にはお菓子で作られた巨大な建造物が存在します。
例えば、ギネス世界記録にも登録された「世界最大のジンジャーブレッドハウス」（アメリカ・テキサス州）は、なんと39,201,8kcalのカロリーを誇る巨大な家でした！

→ 実際の記録はこちら： 巨大お菓子の家がギネス世界記録（卵7200個、砂糖1300キロ…） – ほぼ毎日　英語学習日記　～英語holic ～

では、「お菓子の家」を本当に建てるなら、どんな材料が使えるでしょうか？

クッキーやビスケットは固くて丈夫そうですが、問題は「水に弱い」こと。
雨が降れば一瞬で崩れてしまうでしょう。

対策として、砂糖を使ったコーティング（アイシング）を施せば、水を多少は弾くことができます。
さらに、チョコレートのコーティングを加えれば、ある程度の防水性が期待できます！

チョコレートは固めれば強度がありそうですが、夏の暑さには非常に弱いのが難点。
しかし、特殊な「耐熱チョコレート」（カカオバターの配合を調整したもの）を使えば、融解しにくくなります。

飴細工（キャンディ）は透明で、まるでガラスのよう！
実際に飴で作られた美しい装飾は、パティシエの世界では普通に存在します。

ただし、割れやすいため、厚みを持たせた飴を使う必要があります。

ここまでで、「お菓子の家」はオブジェとしてなら作れる可能性があることが分かりました。
でも、実際に人が住める家にするにはどうしたらいいでしょうか？

外見はお菓子でも、内部に鉄骨や木材を仕込めば、普通の家と同じ強度を確保できます。
これは、テーマパークの「お菓子の家風の建物」でもよく使われる方法です。

お菓子は虫にとって最高のエサ。
また、水に弱いので、透明なアクリルカバーで覆うなどの対策が必要です。

ここで、究極の疑問が生まれます。

「本当にお菓子の家に住みたいのか？」

・メリット
✅ 夢のような見た目
✅ 世界に一つだけの家
✅ 友達に自慢できる

・デメリット
❌ 溶ける・崩れる可能性
❌ 虫が寄ってくる
❌ 夏場は地獄

実は、これまで世界で「本当に住めるお菓子の家」は作られていません。
その理由は、「長期間住むには不便すぎる」からです。

しかし、「住めないならレストランにすればいい！」という発想で、
実際に「食べられるレストラン」や「お菓子のテーマパーク」は存在しています。

例えば、フランスは「すべてがチョコレートでできたコテージ」が登場しました！
食べてもいいのかな…

結論として、お菓子の家は短期間のアート作品としてなら作れるが、住むには厳しい。
しかし、「お菓子風のデザイン」にすることで、夢のような空間は作れる！

そして最後に、あなたはどう思いますか？
「お菓子の家が本当にあったら住んでみたい？」

ぜひコメントで教えてください！