どうも。建築士まるたろうです。
「家を建てる」と聞くと、木材を加工し、コンクリートを流し込み、釘やネジで固定する姿を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、ここで極端な疑問を投げかけます。
「もしも、自然にある素材をそのまま使うとしたら、家は建てられるのか?」
この問いに本気で向き合ってみます。
ただし、条件は以下の通りです。
- 自然物のみ使用(木を切っても加工は禁止!)
- 人工物(釘やロープ、接着剤)は一切なし
- 現代の道具も使わない
- 法律に違反しない範囲で考える(※倒木や自然石の利用)
さて、本当に家は建つのでしょうか?それとも無理ゲーなのか?
建築士の視点から、極論を交えてワクワクしながら検証します!
① そもそも家とは何か?
「家」を定義するのも重要です。
日本の建築基準法では、一般的に「屋根・柱・壁があり、人が住めるもの」が建築物とされます(建築基準法第2条)。
つまり、屋根・柱・壁を自然のままで作れれば、法律上「家」と呼べる可能性があるということ。
では、それぞれの材料を「未加工」でどう調達するか考えてみましょう。
② 木材を加工なしで使えるのか?
1. 木を切るのはOK?
現代では伐採した木を製材し、平らに整えます。しかし、「加工なし」となると、倒木や流木をそのまま利用するしかありません。
意外にも、倒木はかなり強度があるのです。
樹種にもよりますが、乾燥した倒木は柱や梁として利用可能。
2. 木を固定する方法は?
現代では釘やボルトを使いますが、自然のままなら、「枝の形状」や「木の曲がり」を活かして組むしかありません。
たとえば、
- 二股に分かれた木を組み合わせる
- ツル植物や木の皮をロープ代わりに使う
- 倒木同士を重ねて固定する
といった方法が考えられます。
アフリカの一部地域では、「編み込み式の家」が今でも作られており、木の枝を絡ませて固定する技術が用いられています。
✅ 結論:枝の形状やツルを活用すれば、加工なしでもある程度の固定は可能!
⛔ ただし、強度は低く、大きな家を建てるのは難しい。
③ 屋根はどうする?
木をそのまま屋根にするのは難しいため、別の素材を考えます。
1. 葉っぱや草
日本の伝統的な「茅葺き(かやぶき)」なら、屋根材としていけそうです。ススキやヨシなどの植物を束ねることで、雨を防ぐ構造を作れます。
実際に今も日本の一部地域では茅葺き屋根が残っており、昔の農家では当たり前でした。
▶ 結論:茅葺きの技術を応用すれば、加工なしでも屋根は作れる!
④ 壁をどう作る?
「加工なし」で壁を作る方法を考えます。
1. 土と石
未加工の石や土を積み重ねる「石積み技術」を使えば、壁は作れます。
世界遺産にもなっているペルーのマチュ・ピチュは、ほぼ加工なしの石組みだけで作られています!
また、縄文時代の竪穴住居では土を塗って壁にしていました。
自然の粘土質の土を見つけ、乾燥させれば、ある程度の壁にはなりそうです。
▶ 結論:石積み+土壁で家の壁は作れる!
⑤ では実際に家は建つのか?
ここまでの結論をまとめると…
✔ 柱・梁 → 倒木・流木を組み合わせる
✔ 屋根 → 茅葺きでカバー
✔ 壁 → 石積み+土壁
つまり、極論「自然のままの材料だけで家は建つ」!
実際にアマゾンやアフリカの部族では、木・葉・土・石を組み合わせた家が現在も存在しています。
⑥ でも、現代社会で建てるとどうなる?
さて、「建てられる」とは言っても、実際に日本で建築基準法に適合するのか?
結論から言うと、かなり厳しい。
以下のような問題があります。
- 建築確認が通らない → 構造計算が難しい
- 耐火性がない → 現代の住宅基準に適合しない
- 長期間の耐久性に疑問 → 木が腐る・虫がつく
- 生活の快適性 → 現代の住宅レベルにはならない
つまり、「建つけど、住むのはかなりハード」というのが現実。
⑦ それでも建ててみる価値はあるのか?
もし、これを「実験」としてやるなら、興味深いプロジェクトになりそうです。
実際に、世界では「原始的な家づくり」を行うYouTuberが増えています。
例えば「Primitive Technology」というチャンネルでは、現代技術を使わずに家を建てる様子が公開されています(YouTubeリンク)。
「加工なしの住宅建設」が今後のサステナブルな暮らしのヒントになるかも?
⑧ まとめ:加工なしで家は建てられるのか?
結論は…
✅ 理論上は建てられる!
⛔ でも、現代日本では実用的ではない!
それでも「建築とは何か?」を考えるうえで、貴重な挑戦になりそうです。
皆さんはどう思いますか? 「自然のままの家」に住んでみたいですか?
「極論、未来の家づくりのヒントになるかも…?」
ぜひ、あなたの考えをコメントしてください!
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