どうもまるたろうです。
今回は図面の作図方法について記録したいと思います。
はじめに
私は7年ほど建築会社の下請けとして意匠図面の作成等行なってきました。
現在では部下を持ちチーフとして作図設計を行なっています>゜))))彡
共通して部下や私も含め建築の学校を出てきましたが、いきなり平面詳細図、矩計図、部分詳細図、展開図、階段詳細図なんて作図できない人がほとんどです。
初めて実務に入る方は詳しい納まりはさておき何を描くの?と言う状態からのスタートになると思います。
と言うわけでまずは図面を知るところから始めたいと思います。
詳細図の種類
まずはよく描く図面の種類から整理しましょう。
- 断面詳細図(矩計図)
- 平面詳細図
- 展開図
- 天井伏図
- 階段詳細図
- 部分詳細図
- 外構詳細図
- 建具リスト
大体はこのような図面が必要になります。
何のための図面なのか
それではこの図面はなぜ必要なのでしょうか。施行の為です。
もちろんそうなのですが重要なので頭に置いておきましょう。施行する人の為の図面です。
ここでギャップを感じる人も少なくないはず!(私はそうでした。)
私が描くのはパースとか着色の平立断面図じゃないの…?
否!!!
設計士はお絵かきではなく建てるために設計するのです!
たとえ平立断しか描かないという方ももちろんいますが図面の前提は正しく施工するためです!
この施工のための図面という前提は大変重要です。
施工視点と作図視点
作図する際皆さんはどれほど多くの視点を持っていますでしょうか。
どいうこと…?と思いますよね。私も上司に教わるまではそうでした。
平面詳細図を作図した際、作図した私の視点、施工する人の視点、利用する人の視点、様々な視点が必要だと教わりました。
詳しくはまた別の機会に書きますが見る人によって図面の見方が変わると言うことです。
下の平面詳細図を私が作図したとしましょう。
1から4のコメントは施工者の視点の質問です。
作図者の視点で回答してみましょう。
1、柱があり扉が開かない→構造設計より指示がありました。
2、何の寸法なのか不明確→階段詳細図に書いてあるのでみて下さい。
3、これはなんでしょうか→仕上げ表に書いてあるのでみて下さい。
4、ここの壁の位置も知りたい→左と同じ仕上げなので寸法も同じです。
これは実例です。
少しわかりやすく表現していますが、実際にこういう回答よくあります。
〇〇図に描いてるやん…ちゃんとみろよ…とか思ってるんでしょうね。
(あの頃の自分よ…消えてくれ…)
良い回答に見えますでしょうか?
的外れですが簡潔な回答ですね!
ですが先ほど書いた通り、図面は施工のために描いています。
みた人がわからない混乱する、毎回毎回図面をめくって内容確認しないといけない。
施工の時に配慮してくれるだろう。。などはっきり言って甘い考えです。
図面通りに施工するのが施工していただく方のの仕事です。
視点の大切さ
作図した私のメイン視点はこうでしょう。時間をかけずに早く終わらす。
ここの仕様はあの図面に描いてるし、間違えたくないし、
そうではなくまずは初めてみる人の視点に立つのが重要です。
家具の説明書をみた際このネジはなんのネジだ?と聞いた時穴の形見ればわかるやんと言われたらどうでしょう…
上の図面はそれと同じような図面だと思います。
まとめ
多少脱線しましたが、図面の種類と詳細図作図の視点がなんとなくわかっていただけたかと思います。
私もまだまだですが書きながら改めて上司にくらった叱責を思い出しました。(鬱だ…お酒のも…)
今後は各詳細図についての具体的な作図手順、重要な寸法等の内容を予定しています。
ありがとうございました!
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